一番身近で、流行りやすくも廃れやすい職業といえば飲食店です。
和食・中華・イタリアン・フレンチ、たくさんの種類のレストランがありますよね。最初は流行っていたのに、結局潰れてしまった、なんて店、近所にありませんか?なかなか安定しにくい職業ですが、宣伝方法全く考えてないお店も多いです。
このページでは個人・小規模飲食店がどのように宣伝すべきかについて触れていますよ!
小規模飲食店必読!小さな飲食店の宣伝方法
飲食店にはどんな宣伝が必要か
近隣への直接のご挨拶・手土産を侮るな!
ちなみに近隣住人は相手にしない、と言われる方もおられますが、近隣住人はオピニオンリーダー。お店の宣伝を大事にしてくれる貴重な存在です。でもどこまでを近隣として、ご挨拶に行けばいいの?100m?200m?いいえ、アナログエンジンでご指導するときは最低1500世帯とお伝えしています。チラシやポスティングじゃないですよ。対面のご挨拶です。恥ずかしがらず、300-500円くらいの費用感の手土産を持ってご挨拶に伺いましょう。クーポン持って行くのはいいですが、クーポンはあくまでおまけ。クーポンのみ渡すなら挨拶しないほうがマシです。この辺勘違いしている人多いんじゃないでしょうか?
あとオープン前の1週間だけ挨拶に出向く、なんかもやめてください。近隣に挨拶し終えるまで、オープン後も時間を作って伺ってください。
特に2020年新型コロナウィルスが流行していますが、近隣住人に助けられて存続しているお店はかなり多いです。あなたのプライドを全部捨てて必ず対面でのご挨拶を優先してください。
オープンチラシは3km圏内
飲食店はファミリー層のみを狙うレストラン以外は3km以内で十分です。3kmは車で10分〜20分の距離ですね。それ以上の距離は地元のフリーペーパーを活用してください。
チラシの内容にクーポンは要りません。アルバイトさん、お手伝いさんのオペレーションがスムーズにいかない時期に安くでお客様を掻き込むことは本末転倒です。
3km以上離れた地域はフリーペーパーで補完
あなたのお店が少々遠方からでもお客様を呼べる業態なら、オープンして最初の3ヶ月〜6ヶ月はフリーペーパーに投資してください。6ヶ月を過ぎたらあなたは飲食業界の新参者ではありません。継続して掲載し続けると、よくあるチェーン大衆店の位置付けになります。そのような立ち位置が有効であればいいのですが、多くの小規模店舗は16席〜35席くらいですよね?チェーン店のコストダウンはセントラルキッチンの強みです。個人店や小規模店舗が対抗して料理のコストや質を下げて評判を落としたり、席料を多く取ったりは出来ないはずです。露出しすぎにも注意しましょう。
あと特に年末年始の露出はホームページやインターネットサービスを使いましょう。
店舗看板の大きさに勝る宣伝なし!
単純にお店の集客を増やしたいと思ったら、看板を目立つように作るのが一番です。
特に大衆店は看板の大きさが店内への入りやすさを演出します。もちろんお店のコンセプトを崩さないのであれば、の場合です。高級フレンチ店に「フレンチ!」と描いた大きな看板を設置しても逆に安っぽく見られてしまい、単価が下がったり返ってガッカリ感が出ることだってありますね。でも文字を大きくするだけが看板ではありません。準備された看板エリアだけでなく、店舗のエントランス含むファサード全面で印象の良さと存在感を示せば近隣を通行する人々に宣伝することができます。大事なのは存在感です。
野立て看板は最初の1年だけ
あなたの飲食店が主要道や歩行者の動線から外れている場合、野立て看板は有効です。最近オープンしたことが分かるような野立て看板のデザインを出しましょう。誘導看板は通常でいいです。
しかし、看板も賃料がかかるため、必要最低限を残し最初の1年で解約してしまいましょう。
メニューブックも宣伝であることを忘れずに
メニューブックはお客様の2回目の来訪を促す重要なツールです。必ず費用をかけてしっかりとしたデザインをしてください。ここケチって失敗してる飲食店多いです。人は移り気なもの。どうせ外食するならどんどん違うお店に行きたいでしょう。メニューブックは次回来訪の期待値、前回食せなかったあれが食べたい、と思わせることが重要です。
写真の掲載、一品の大きさが分かること、オーナーのウンチクなんかが大切ですね。
飲食店こそホームページが大切です
近隣個人客を狙うならインターネットの宣伝はSNSのみデ十分かもしれません。しかし団体客・幹事様・旅行会社さんは必ずホームページを見ます。ぐるなびやヒトサラのような飲食店紹介サービスもいいですが、宣伝用に撮影した写真の掲載数には限りがあり、かつ来店者の撮影した素人写真が評価として掲載されてしまいます。
誤解や情報漏れがないよう、必ず公式ホームページを作成しましょう。2021年ではコロナ対策ページがよく見られているようで、お客様の防疫への心掛けが見られます。食・環境の安全性をしっかりアピールしましょう。
アナログエンジンでは全国の飲食店ホームページを作成しています。ぜひご相談ください。
名刺は2種類作ること、できればスタッフ分も
お店とお客様との距離を近づけるために、しっかりと名刺は用意しましょう。
まずは名刺。業者用と個人のお客様向けに、二種類用意しましょう。個人用はオープニング時だけで消化できる枚数で構いません。
渡したお客様に「特別扱いされている」と思っていただくためです。
料理の味も必ず聞いてください。オープン初期のお客様の声を忙しさで聞き忘れると軌道修正ができません。会話に使用した素材の話題が入れば食の印象はよりよくなりますし、オープニング時点での味のバラツキがあったとしても暖かいコミュニケーションがあれば、思い出補正してくれます。
ショップカード・クーポン
また主に同業者や美容院に置いていただくためのショップカードは名刺サイズまたはそれに近い変形サイズが一番都合が良いです。ハガキサイズだとよく捨てられます。小さな店舗でも、2000枚以上用意してください。クーポンの場合「5%引き」「ドリンクサービス」などは、基本お客様はあまり嬉しくありません。お値引きされた感が薄いからです。
地元の美容院には積極的に営業しましょう。美容院は話題の宝庫だからです。美容師さんはサービスを受けているお客様が「信頼しておしゃれを任せているオピニオンリーダー」です。美容師さんのお勧めする情報は信頼性が高いのです。
壁面やテーブルには素材の説明と産地を
食の満足度を上げるのが「知識」です。遠方の素材や地元の食材をお客様は「体験しにきている」ことを忘れてはいけません。口頭での説明もいいでしょう。コミュニケーションが得意なオーナー様ならいいですが、調理場に入っていると一品一品を説明できませんし、オープニングスタッフの教育次第では「これは・・・えーっと・・・」ということになりかねません。
上手に説明できたとしても、人は一度に専門的な知識を理解できません。壁面や卓上のツールで知識の補完をしてあげましょう。席に着いたお客様同士の話題作りにもなります。
お客様の知識欲を満たす努力を店舗全体のサービス・ツールで行いましょう。
位置情報を備えたSNS対策をしっかり
あなたが使っているスマートフォンで自分の飲食店を調べてください。
他の店舗も一緒にgoogleマップに出てきませんか?さまざまな候補が表示されますし、これらがライバル店となります。対象商圏内で起こる現象です。
見つけてもらえるお店になるためにも安くていいので、ちゃんとホームページやSNS対策を行ってください。
飲食店宣伝のよくある勘違い
徐々にお店にお客様が増えてくれたら・・・と思いたいけど
「お店の改装にお金がかかったから宣伝費は抑えたい」
「今は一人で手一杯、徐々に体制を整えてから大きく宣伝したい」
とてもよく聞くお話です。
でも個人飲食店の集客は3ヶ月〜半年がピーク。オープン1ヶ月以内にどれだけのお客様に宣伝するかが成功の鍵です。待っていたらお客様が増えるなんてこと、絶対ありません。
やがてお金がなくなった頃に宣伝したいと思っても、今度は印刷代などの資金がありません。
そうならないためにも、しっかりと宣伝への投資をしましょう。
インスタ映えは必ずしも正義ではない
流行語大賞にもノミネートされた「映え」。良い写真写りのことですよね。
しかし、インスタの写真で来店するお客様は一見型が多いです。外からでは分からない安心感写真で伝えている意味ではとても強いツールですが、どちらかというと大衆店向きです。淡々と風景や盛り付けをアップロードするのみで十分で、過信は禁物です。
新型コロナの対等でお金を落とす顧客層は安全性を優先している
店内の混雑具合、消毒・検温などの対策はかなり問い合わせの多い内容かと思います。掲載することで不安になるお客様もいるでしょうか、飲食店にお金を落とす層は責任ある立場にいることが多いです。単価が高ければ高いほど安全性の告知を積極的に行いましょう。
スタッフの仕事に「宣伝」を忘れない
ホール・盛り付け・ドリンク対応など、オープンしている時間のためだけにスタッフを雇っていませんか?
宣伝も大事な仕事です。オーナー1人の場合は、買い出しやメニューの開発、仕込み・調理などで細かい宣伝まで手が回りません。
メニュー作り・ショップカード・チラシの配布・SNS・ブログなどをお願いできるよう、スタッフ教育をちゃんとしましょう!
(ついでに宣伝ですが、アナログエンジンでは、広告宣伝のスタッフ教育も行っています。)
お客様が増える「循環」を意識しよう
味がいい、サービスが良い、は当たり前。でもお店を見つけてもらい、気に入っていただかないとお客様がくる循環は始まらないんです。
お客様がお店でご飯を食べるまでのプロセスを考えたことがありますか?
1.広告・看板でお店を見つける。
2.交通の利便性を見る(駐車場の案内はできているかなど)
3.ファサード・窓から覗ける風景で、お店の雰囲気を判断する。
4.店舗前メニューで価格帯やメニューを判断する。
5.店内に入り、ホールスタッフの案内を受ける
6.インテリア、テーブル、広さの判断
7.メニューを見て、料理の理解を頭でする
8.注文する
9.お客様が宣伝する
オーダーをするまでにいくつものプロセスがあります。
このプロセスの短縮のために、広告で事前にお店の雰囲気を知ってもらったり、ホームページでメニューを知ってもらったりが必要なんです。
料理に自信があるから、お店をオープンされることだろうと思います。
だからこそ、料理を味わうまで、味わってからの環境やプロセスに注意を払ってほしく思います。
問題点の洗い出しにはプロの目線も必要です
アナログエンジンでは、飲食店の集客の問題点の洗い出しを無償で行なっています。もちろん広告のお仕事を弊社にいただけたらという下心あってのことですが、私たちの知識がお客様の飲食店に必ず役立つと信じています。ぜひアナログエンジンを頼ってくださいね。