「アナログエンジン」という名前は、昨年に商標として登録されています。
これを期にアナログエンジンTシャツや、まんじゅうでも作って儲けよう、という訳ではありません。
海外や国内に、同じ名前の会社が設立されたからです。
アナログエンジン自体も仕事の幅が広いため、結構広めな分野にて申請をしました。
地方のホームページ制作会社がなぜ商標を取らなければいけないかという理由があるんですね。
会社名や商材と密接につながる商標
最近は、アナログエンジンに創業をきっかけにホームページの依頼をくださる方も多いです。
会社名のアドバイスで一番よくさせていただくのが、「googleなどの検索エンジンで検索された時に、見つけられやすい会社名を意識してください」というもの。
だって、既存の会社名をライバルを押しのけて検索上位にするよりも、鼻っからワンアンドオンリーな会社名の方がすぐに見つけてもらえますもんね。
弊社の事例でいうと「隠し部屋.com(ドットコム)」さんなんかが、いい事例で、ホームページを開設してから、たった1年でテレビ出演の数が格段に増えました。それぞれのメディアの方は、やはりクライアントが検索エンジンの上位にいるのを見つけて、お問い合わせをくださっているようです。
検索されやすいキーワードでホームページや会社名を作るといいことがあるんですね!
弁護士に訴えられたアナログエンジン
アナログエンジンは創業当初、代表が芸能界に明るいこともあり、舞台のチケットを取り扱うインターネット・プレイガイドサービスを自社サービスとしてリリースしました。
もちろん滋賀県・大阪府だけではなく、全国がターゲットのサービス・ホームページです。
プレスリリースにお金をかけ、有名コラムニスト(本当に有名な人たち!)に執筆してもらえ、アクセスも上々でした。
インターネットで検索すれば、大手と並んで表示されるようになったその頃、弁護士さんが私たちが作ったホームページを商標侵害で訴えてきました。ホームページの名前が相手のサービスと被っていたわけではないのですが、どうやら広範囲に渡って商標を取得されていたようです。
もちろんサービスのリリースはこちらがいち早かったのですが、相手はしっかりと商標取得の手続きを取っており、私たちは泣く泣くサービスを停止せざるを得ませんでした。
あの時商標の知識をしっかり持っていれば、と悔やんでも悔やまれません。
学は身を助ける、その言葉をこれほど痛感した時はありませんでした。
ちなみに、この5年後、別のサービスをリリースした時も時、弁護士から使用停止命令みたいなのが届きます。何にも学んでないですね、弊社!
大切に育てた会社や事業を失わないために
そんなわけで、アナログエンジンはようやく重い腰をあげ、同じ名前の会社に会社名の公表を差し止められないために、商標を取得するわけです。
もちろん同じホームページ制作会社やデザイン会社に先に取得されれば一発アウトですので、設計やコンサルティングなどの業種を含め広めに申請をしました。
どうですか、我が社の失敗を見て、商標申請する気になりましたか?
「えー、ウチはまだそんなに大きくないし、サービスが大きくなってからでいいよ」
と思っているあなた。
弊社の経験では、サービスが軌道にのり大きくなり始めた頃に弁護士から手紙が届きます。
しかも大体忙しい時期に配達記録的なヤツで送ってくるんです。
まだ昼間に来るだけ恐怖新聞よりマシです。
でも手痛いしっぺ返しがくる前に、商標のこともう一回調べてみてくださいね。
特にホームページ名に特別な名前をつけてる方、要注意ですよ!
商標を取ると自分の会社が少し大きくなった気がしますね。
多分気のせいですけど。
1999年、アナログエンジン創業。同社代表取締役。また滋賀新聞代表を兼務。一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会DXアドバイザー検定スペシャリスト。全国広報コンクール2位のデザイナーでありながら、上場企業などのシステム設計を手掛ける。