ホームページの制作料金の相場は幾らですか?
基本的には相場が幾らとは一概には言えない
当然Webサイトを制作する内容によって、工程数、取材数、システムの有無、利用する素材数などが変わるため、一概にWEB制作費用が幾ら、とはお答えできません。地域差、企業規模も関係あると思います。しかしそれでは記事にはなりませんので、22年Web制作事業を行なっている経験から実情をお話しいたします。
Web制作費用の相場(弊社の場合)
弊社の2017年〜2023年の受注金額を平均してグラフにしてみました。対象はBtoBの一般サービス事業のウェブサイトです。受注額高低10%のイレギュラーな制作の可能性がある案件を足切りし、できる限り平均値に近くなる数字を選びました。弊社では、ウェブサイト制作1件あたり5万の受注もあれば、数ページで500万を超える案件もあります。そのような案件を省いたグラフです。
制作10ページ前後、CMSを導入したECを含まない一般的なウェブサイト制作の場合の平均受注料金です。滋賀県では50万円前後、大阪では75万円前後、東京では140万円前後が弊社のホームページ制作の平均受注額です(コンサルティング・企画料やツール指導料金などは除いています)。
この数字を見て異論もあるかと思いますが、私たちが受注獲得しているルートやセグメントの都合もありますので、これがWEB制作会社全体の相場とは思わない方が良いかもしれません。あくまで私たちの場合の相場です。
案件受注数の中央値は本社のある滋賀県に寄りつくためどうしても滋賀県は下がりがちではあります。都合上小口案件が増えるためです。 また弊社では下請けなしの直接受注が99%であること、インサイドセールスのみでの受注のため地元地域以外の価格は名指し指名となるため受注額は上がりやすくはなります。
- そもそも個人事業者やセキュリティリテラシーの低い事業者(すごく失礼)は、個人やフリーランスへの発注をすることが多く、弊社ような会社とは取引をあまりしない。よって都市部以外ではサーバ運用の委託、ウェブサイトの管理費用や改善費用などにコストをかける事業者は少なくなる。
- ということは宮城から名指しで弊社を指名するような会社は、予算も比較的高めに取得するが、宮城の受注平均単価が高いわけではない。
- 個人事業者と士業は、悪徳リース的な制作会社に搾取されてる場合も多く、なぜか単価が高かったりもするが、管理費用は経験から掛けない事業者が多い。ちなみに悪徳なリース、分割払いのホームページについて、はこちらから。
- クライアントにインハウスの制作者がいると、単価は上がりやすいが、提案が属人化した工程で止まることがあり弊社は避けている。(斬新な提案が通りにくい)
田舎はWeb制作単価が安く、都会はWeb制作相場が高い?
昔からよくローカル地域よりも東京の方がWeb制作単価が高いと聞きますが、私たちはそれは解釈不足だと思います。単純に宣伝に対するリテラシーやセキュリティポリシーの向上している企業が都会に集中しているだけで、大きく広告・環境に投資する企業は都会に限りません。
- 地元受注では依頼窓口の利便性から小口案件が増えるので、平均受注単価は下がる傾向。
- リテラシーの高さやセキュリティーポリシーが明確な企業が都会に集中するため工程が増えやすい。
- サーバ管理費用も地域差より前述のポリシーの都合上、大衆的サーバを選ばないため。
その他にWeb制作料金が変わる要因
簡単に制作費用を下げたい場合は、コンテンツ数を減らせばいいというわけではありません。取材には一定の取材量が上下しようと、イニシャルでかかるコストにそれほど差はないため、工程数の削減=品質の低下につながることがあります。Webサイトの企画・提案内容に応じた相場通りの制作が一番コストパフォーマンスが良いと思います。
以下の項目はWeb制作費用の増減に関係ある項目かと思います。
- 企画・調査の多さと深さ
- 取材(撮影)の多さ、ライティングの量・深さ
- 追加システム(予約・販売・その他機能)の追加
- セキュリティ・脆弱性対策など
- サポート範囲・書面量(マニュアルなど)
地域によってのホームページ制作料金の相場はなぜ変わる?
広告宣伝についてのリテラシーとセキュリティポリシーと上記では述べましたが、他にもマーケットに関する下記の要因があります。
- 地域の経済力: ある地域の経済力や所得水準が高い場合、ホームページ制作にかける予算も大きくなる傾向があります。経済的に余裕がある地域では、高品質の制作やオプションの追加など、より高価なホームページが求められる傾向がる。
- 市場競争: ある地域には多くの制作会社やフリーランスが存在する場合、競争が激しくなります。競争が激しい地域では、価格競争によって料金が下がることがあります。一方で、競争が少ない地域では、料金が高騰することがあります。
- デザインや機能の要求度: ホームページのデザインや機能に対する要求度も地域によって異なります。都市部では、洗練されたデザインや高度な機能が求められることがあり、それによって制作にかかる時間や費用が増加することがあります。
- 人件費の違い: 地域ごとに人件費の水準が異なるため、それがホームページ制作料金にも反映されることがあります。人件費が高い地域では、制作料金も高くなります。
- 追加サービスや保守・運営費用: ホームページの制作に加えて、追加で提供されるサービスや保守・運営費用も料金に影響を与えることがあります。地域によって、これらのサービスや費用の需要や価値が異なるため、価格に差が出ることがあります。
以上のような理由により、ホームページ制作料金は地域によって相場が異なることがあるのではないでしょうか。
少し傾向として見えているのは、下記の通り。
1999年創業、創業20数年のホームページ制作&Webシステム制作会社。滋賀県のみならず、北は秋田、南は鹿児島まで広い地域でお客様がいます。デザインからシステム、コンサルティングや補助金のご相談までお任せください。認定DXアドバイザー在籍。