2023年の検索エンジン対策
2018年以降、googleによって検索エンジンの仕組みが大きく変わりました。外部リンク(被リンク)の数やキーワードよりもコンテンツの内容を重視するようになり、ホームページ自体の品質が問われることになりました。それに加え「情報の共有頻度」「スマートフォン用ホームページを重要視すること(モバイルファースト)」、「地域情報を重視すること(エリアサイテーション)」、「キーワードの需要と供給(トレンド)」、「レンタルサーバの速度を重視すること(アクセシビリティ)」などなど。これらは一体何を目的としているのでしょうか。
そもそもSEOとは何でしょう?
SEOは「セオ」ではなくそのまま「エスイーオー」と読みます。
電話でお問い合わせいただいたご新規のお客様に「エスオーエスは対応してますか?」と聞かれた事がありますが、弊社は残念ながら山岳救助隊ではありません。
Search Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」という意味です。
「googleとかYahooなどの検索エンジンで検索された時に自分のホームページを見つかりやすくする対策」をまとめてそう言います。
他にもgoogle Mapの対策(MEO)や、SNSの対策などもあります。
はっきり書くと、SEOとはgoogleの検索結果にどう表示されるかを
検索順位はどうやって決まるのか
2018年で「キーワードを盛り込んだ内容の充実したホームページ」が評価される時代は終わったと言えるでしょう。先にも書いたように2023年ではコンテンツの品質を評価し、検索する人々にとって有益な情報を配信するウェブサイトが評価されています。大きくは以下の項目だと考えてください。
- コンテンツの専門性・信頼度
- 情報の速報性・トレンド
- 共有頻度・安定運用(更新頻度とタイミング)
- 地域マッチング(サイテーション)
- 可動性(アクセシビリティ)
以前までは検索結果を導き出すgoogleのアルゴリズムは年に数回更新をされていました。大きなアップデートで大きく順位が変動するアルゴリズムアップデートの結果を見ながら、私たち制作業者は枕を濡らしながら対策をしていました。
現在ではアルゴリズムは日々変わります。体感では3日〜4日で変化や進化が見られますが、細かなものを含めると毎日でもアップデートされていると感じます。この辺りは機械学習によるアルゴリズムの自動反映が大きいでしょう。ですので、google Analytics やgoogle search consoleなどを利用しながら日々の対策が重要であると思います。
ブログを書いたら上位表示は嘘?
よくSEOを売りにしている同業者が「ブログを書いたら検索エンジンに上位表示される」と言っています。それはコンテンツを充実させて、キーワードを増やしましょう、という意図かと思います。
半分が正解で半分は嘘でもあります。「ホームページの訪問者にとって得にならないコンテンツが増えることはユーザー体験的によろしくない」とgoogleは発信しているからです。
ホームページのリニューアル案件で、古いホームページを拝見させていただくと「今日のご飯」「趣味の話」「休日に行った観光地」など事業とは関係のない情報ばかり載っているブログを稀にお見かけします。
どこかで「ブログを書くと何だか良いらしい!」と聞いた社長または上司のトップダウンで無理やり奴隷のようにスタッフがブログを書かされるとそうなりますね。
果たして、御社のブログやコンテンツは、アクセスするユーザが真に必要とする情報でしょうか?
御社のチームワークもとても大事
日々の対策と専門性がSEOには重要と書きました。私たち制作会社はホームページという器を作るプロフェッショナルです。でも事業自体の専門家は御社や御社のスタッフです。稀に「ブログ更新スタッフ募集」のような求人を見かけますが、そういったパートタイマーさんが果たして専門性を持った品質の高い文章を書いてくれるでしょうか?
専門家である御社スタッフが責任を持ってコンテンツを育てる仕組みを片手間ではなく事業の一つとして取り組むことが大切だと思います。弊社ではホームページに関わる組織づくりの提案なども行っています。
SEO重視より顧客重視
検索結果なんてどうでもいい
「どうでもいい」とまでは言いませんが、SEOを意識すると起こりやすい問題が、お客様の需要を無視したコンテンツ作りです。用語を無理やり散りばめ、読みにくい文章が散見する状態は、結果的に検索エンジンから見ると品質の低いホームページを増産しているだけに過ぎず、ページからの顧客の離脱を生みます。
訪問者(お客様・潜在顧客)の充実した体験こそが、検索結果上位への早道です。
一番じゃなくていい
弊社は以前「滋賀県 ホームページ制作」で10年にわたり1位を守り続けていました。今は3ページ目から7ページ目をウロウロ。これだけ聞いて語るに落ちたなと思った方は回れ右です。
あえて落としたのです。(いや・・・ほんとに・・・。)
依然アナログエンジンの県内シェアは変わらず、堅実にお客様を増やし続けています。全てSEOによるインサイドセールスです。上場企業やブランドなどの顧客は全て、弊社が検索エンジンで1位を取ることをやめた時からのお客様です。弊社が検索結果1位であったことの弊害は「とりあえず話を聞くだけ」「相見積もり」のお客様が多く、弊社はその対応に忙殺されていました。
現在、私たち目的・悩み別や地域別にページやウェブサイトを作成し、潜在顧客の目的にマッチした情報を提供しています。結果、欲しい情報に辿り着いたお客様が弊社とお取引をしてくださるのです。もちろん、コンバージョンを上げるための引き合い後のサポートフローもとても大切です。
SEO対策といえば、多くの方が目的のキーワードで検索結果1位を目指すことだと勘違いしています。
目的のお客様を確実に捉えることが真のSEOだと弊社は考えています。googleの機嫌を取るのではなく、お客様と向き合う対策を行いましょう。